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今日の立ち読み〜『そしてウツは消えた』という本 [本・雑誌]

うつ病を患ったことのあるライターと、心理カウンセラーの共著。

ライター執筆部分で、あれまあ、という部分が出てくる。
うつ病を患っている当時、同じうつ病患者と交わしたメールの文面が出てくる。

励ましちゃっていいのかなあ、と思いつつ、読んでいると、最後に、その相手の女性は自殺したことが書かれていた。
ううむ。

太字が随所に出て来て、読みづらい。
圧巻は、心理カウンセラーが書いた部分と思われる、薬物より別の療法(運動やアニマルセラピーとか)がいいよ、というくだり。
相変わらず、日光とセロトニンとかが出てくるのがご愛嬌。

いや、そんな部分はまだしも、最後の最後は、「悪霊退散」系のスピリチュアル系「療法」?の体験談まで出て来てしまう。
たしかに、版元は宝島社だけれど、あまりといえばあまりの結末。

おそらく結末、あるいはまとめ、という意図はまるでなく、単純に、それぞれの著者が書いたものをまとめた感じのする本。
本来、書籍というのは、起承転結を旨とするものだと思うのだが、この本は違うようだ。
もしそうならば、とんでもないことになってしまう。

いや、いいんです。日光浴と汗を流す運動あたりで、うつ病が快癒するのならば。
うつ病が「治った」というのならば。
薬も飲まずに、健康的な生活が送れるようになれば、宇宙と交信しようがしまいが。
もっとも、そういう「交信」してしまうひとというのは、別な意味で問題があるとは思うが、それはそのひとの自己責任だし、本を買って信じてしまうひとの責任。

けれど、こういう本を編集する担当者の志って何なのだ?
宝島社に、それを求める私が間違っているのか?
宝島って、何でもいいから早く出せ!早くカネに替えてこい!というくらい、キャッシュ不足になっているというのか?

タイトルを「今日のトンデモ本」にしようかと思ったくらいに、このまえの「セロトニン脳」なんとかかんとか本に匹敵するレベルに感じた。

苦笑したのは、この『そしてウツは消えた』の中に出てくる某教授の名前が、どうも記憶に残っていて、帰宅して検索してみると、その「セロトニン脳」の著者のひとりだった。
この教授のことが、この宝島社の「ウツが消えた」に引用されていた。

本来、うつ病治療の基本に据えられるべき薬物療法への批判というのか、そういう動きが始まっているのだろう。

ひとつ評価できたことは、『精神科医がうつ病になった』に触れていたこと。
しかし、その引用は、精神科医自身が心を病んでいるケースが多いという使われ方をされていた。
何か、自分の大切にしているものが冒瀆されたようで、腹立たしかった。

もともと精神科医というひとたちは、さまざまなバックボーンをもった、おそろしい負のエネルギーを蓄えた患者と対峙し、治そうという志をもったひとたち。
そのマイナス・エネルギーを一身に受けてしまえば、心も疲れてくることだろうに。

それと、内科医や外科医、歯科医師のうつ病発生率はどうなのかなどは、その章には触れられていなかった。

そんなことを求めてはいけない本と版元なのだろうが、それにしても、こういうものまで店頭に並んでいる現実というのに、驚かされた。
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